続・照会をかける referral
前に、照会について、何回か書きました。
そのとき、「別段、何人か、良いことを言ってくれる顧客を数人持っているからといって、そのサービスを利用することで、100%良い結果をもたらしてくれるとは限りません」ということも、言いました。いつも、なにか、くさしていて、スミマセン、、、投資ですので、、、
それからしばらくして、知り合いのZさんから、近況を語るお便りが、、、
実は、Zさんは、ある大きな投資をされ、ここ1年間、「ヒドイ目」にあっています。
その彼も、紹介された大型投資案件を決める前に、利用する業者さんに、他の顧客を、紹介してもらって、その方々の賞賛の声を聞いて、その方に任せることを決めというのです。
****メール引用*******
あのときに今戻れれば全力で止めたでしょう。
あの物件の購入を決める前、Pさんのリファレンスとして
4人ほど彼のお客さんも紹介してもらい、直
接話をしたのですが、彼らはPの投資家としての手法に
手放しで賞賛していました。 私はその中の一人【に】
○○○○
までしてあげたのですが、彼はいま私がこんなに困窮している
ことは知る由もないでしょうね。自分の間抜けぶりにはホトホ
ト呆れます。
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Zさんの案件は、修理をして、優良物件に仕立てるという話だったのが、紹介されたリフォーム会社と管理会社に両方、いいようにされてしまい、とにかくあらゆる面でトラブル続き。今のZさんは青息吐息で、ゆえに、上の後悔となったわけです。
この業者さんが紹介した投資案件の結果に満足されている方々は、このように、複数、いるのでしょう。【但し、不動産屋さんというのは、通常、強気の値上がり狙いばかりするものですので、あるいは、「その後、どうなりましたか?」と相談すれば、前の照会先が、違う状態にある、ということもありうるかもしれません】
前の記事でも書きましたように、普通のビジネスであれば、よしんば、凡庸なところにあったとしても、「数人の照会先くらいは、提供できるもの」なのですね【しつこいですが、照会の問い合わせは、一般に言えば、やるほうが、やらないりは、よいと思います】。
しかし、前、日本で問題になったえび養殖場投資などの例に見るように、「人がやっているから」というだけでも、理由になりません。
この方の場合は、エントリー時に、相手が「凄腕である」という評判に、逆に、飲まれてしまい、投資案件が、それ自体としてsound【根拠があるものであるかどうか】というほうの評価が、おざなりになってしまっていたように思います。
Zさんは、本来、有能なプロフェッショナルの方で、アメリカ不動産投資も初めてではありません。
初級投資家が、スムーズな滑り出しをしておいて、そこから、中級投資家への道を歩むプロセスというのは、自分自身で、stakes【賭金】を高くしていたり、油断があったりして、初級者とは、また、別に、思いもよらない壁に突き当たることが、あるものです。
Zさんにはがんばってほしいですが、正直、数千万単位のこの失地からの回復は、容易ではなくなってしまいました。自己破産を、考えても、良いケースだと思います。
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