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機械翻訳、自動翻訳、人力翻訳、最後は、ウエブ人力翻訳?

今、おじさんメディアの関心が集まるTwitter。私も一応アカウントは持っています(usarei)。

ちょっとのぞいてみたら(いつもiPhoneとかもってツイートしてるとかじゃないのでメッセージとかいただいても、あまり返事できないかも)、どなたかが、こんなサービスの話を。

MyGengoというサービスが、アメリカのシリコンバレーの投資家の資本注入やノウハウ協力を受けるようになったそうなんです。

記事は、こちらから。

現在、私も、対米投資のお客様のお手伝いをたくさんしていますが、皆さん、細かい部分では、苦労していることがあるようです。

安くて早いオンライン翻訳?

早速覗いてみました。

MyGengo.com

というサイトだそうです。

このサイトでなくても、こうした翻訳サービスは、あるかと思います。最近の大手サーチエンジンのお約束サービスのひとつとなった無料の自動オンライン翻訳は、「機械翻訳」だと思えば、かなりほめてあげたい反面、それじゃあ、実際に役に立つのか?というと、正直、ぶっちゃけ、そこまでは、精度が高くないように思います。

有名な翻訳サイトのひとつ、ヤフー!翻訳で、この前、私が取り上げてみた、新聞記事を翻訳してみました。

記事原文は、こちらから。

Yahoo!翻訳での、翻訳の成果の例は、下から。
ファイルをダウンロード

これは、見比べてみると、本当に、機械翻訳だということを、前提にすれば、「どうしてそうなっちゃうのか」は、確かに、理解できるんです。

例えば、ハワイ州のことを、記事では、state と表記していますが、日本語翻訳では、これを、「国」に置き換えています。これは、確かに、state は、現代日本では、通常は、「国家」と訳します。

他方、英語では、連邦制の場合、state は、州のことを指します。United States of America は、「アメリカにあった異なる主権国家の連合」という歴史的生い立ちをそのまま表記した国名。ついでに言えば、United States of America は、米国のみならず、メキシコのことも、指しえます(アメリカ大陸にある連邦国家という語源から言えば)。

そもそも、漢語でも、連邦制の邦は、「くに」とも読み、国と互換性のあることば。どこかで、こうしたことを専攻してきてでもいないかぎり、state = 州 という翻訳機の飛躍を、受け止めることは、難しいでしょう。

第4パラグラフでは、applies to を、「申し込む」と訳しています。これも、apply to には、申請するという意味がありますから、この文脈では、そっちのほうではなく、「該当する」の意味だということは、機械に理解させるには、無料では提供しにくい、まったく別のレベルのソフトが必要になりそうだということは、容易に想像がつきます。

日本語だけを読んでも、『ハワイでは、州財政が厳しくて、役所が、休みになることになったんだな。労組は、それに対抗しようとしているらしい』という、趣旨というか、大体のイメージは、「つかめるな」という気がしますが、詳細は、援用できるレベルともいえず、例えば、マニュアルなどをこれで翻訳して同じ調子だったら、その指示に従って正確に行動できるかは、わからなさそう。

これに対し、プロの翻訳を頼むと、時間やコストが見合わなさそうな気がしたりすることが圧倒的なわけですが、そうした「隙間?」を埋めるのが、これらの web based translation services である、というわけ。

昔から、格安翻訳は、個人レベルでも、学生さんのアルバイトなどといった形で、存在していたのではないかと思いますが、他方では、品質管理の難しさや労働集約性の高さが予測され、ネット上に、「優位」といえるサービスは、まだ、確立していないのかもしれません。

私の知り合いでも、こうしたネットを使っての翻訳サービスを試みたSOHOのビジネスパーソンが何人かいますが、結局、単価が低すぎることを認識し、自営型翻訳ライフを生計が立つレベルで営むためには、数社の固定企業客をつかんで、一般個人は相手にしない、というスタイル以外ない、という結論になっていることが多いようです。

これは、ある意味、個人レベルの利用者の利便性にとっても、残念なこと。カスタマーレビューなども掲載されていて、値段も安く、また、品質管理がしっかりしている「大手」数社に、サービスが収斂し、登録している翻訳者の方にとっても、希望の範囲での働き方が実現するのであれば、みんなの手間も、省けるというものなのですが、、、

上のサイトなどは、シリコンバレーの資本注入やノウハウ提供を受けているということで、心なしか、デザインも、ツイッター風とおしゃれ。ツイッターのつぶやきまで、翻訳してくれるそうです(爆笑)。

私自身、利用したわけでありませんが、アメリカのビジネスインキュベーションは、リターンが見込めるまで、相当なお金を使ってくれますから、こういったサービスが、採算性を持ちながら、ユーザビリティを失わずに、テイクオフすると、対米投資、対米ビジネスも、もっと容易になるのかもしれません。

投資家様は、ご利用になる機会があれば、ぜひ、私に、感想を教えてください。


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