アメリカ(海外)不動産投資で利回り２０％以上

アメリカ不動産用語の英語塾を隔週で開催している中山道子です。英語塾を開催し始めた理由は、過去に、自分が、不動産関係の投資英語で、苦労したから。

現在読んでいる本は、結構高齢の方が書いた本で、「本の内容がいい」というよりは、「いろいろなトピックを、広く浅くカバーしている、言葉遣いがわかりやすい」ことが理由です。

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不動産用語には、いろいろなものがあり、このエリアでも、新しい言葉などもあり、いちいちすべてにキープアップするのは、大変難しいです。英語塾では、基本の言葉をカバーしますが、今日は、「別段、わからなくても、当面いいんじゃ？」という言葉の例。

Bird Dogging

てなんだ？？？

この言葉を取り上げることにしたのは、たまたま、アメリカ発の不動産投資教材のグルーからのお便りで、「今まさに無料の電話会議が始まる」ところに、メールを開封したところ、ちょうど、「Bird Dogging でお小遣い稼ぎしようぜ」というのが、趣旨だったから。

もともとは、「鳥など小さい獲物の狩りのときに使う猟犬」の意味らしいです。不動産では、動詞にもつかいますが、どういう意味かというと、

”いい物件を掘り起こしてきて、投資家に転売する人”

のことですね。

より一般的に用いられる flpping《転売する人》と同義と思われているようです。

実際に物件を探している投資家は、こうした人たちに、コミッションを払うわけで、それを、finder's fee《物件を見つけた人に払うフィー》 と呼びます。

単発的な例を考えるとすると、空き家の名義を調べて、家を放置している人を見つけ出し、権利関係を整理して、その家を再生させることが仕事な投資家がいるとします。その話を聞いた知り合いが、「どこここに空き家があったよ」と一報してくれるだけで、ビジネスになるかもしれません。その場合、その知り合いに、金一封を包む《アメリカは、あまり包みませんが》、こういった例は、日本でも、普通にありそうです。こういうときの finder's fee は、典型的には、それほどの大金にはなりません。

ただ、これが、本格的になってくると、よくある不動産教材のうたい文句で、「数時間の仕事で、数千ドル儲けようぜ」というきな臭い話になってきます（笑）。

どういうことかというと、定期的、反復継続性を持って主体的に行う bird dogging というのは、不動産屋さんが、職業的に、MLSなどを通して、行っていることを、ライセンスなしで行う行動になってくる可能性があるわけで、気をつけないと、違法になります。

また、職業上の立場から取得できた情報に対し、第三者から報酬をもらうとしたら、それも、まずいです。

例えば、「不動産や破産関係の弁護士の秘書からもらう弁護士の顧客情報」なんかですね。

今は、銀行の不良債権案件のlisting agent《物件掲載側の不動産業者》自身が、こういう bird dogging というか、情報を操作して、自分がいい物件を横流ししようとしたりといったことも、時々指摘されており、当然、本来は、ライセンス剥奪ものです。

第三者に転売する目的を持ってある物件を購入することを契約した場合、売主に、転売目的を開示しないことも、潜在的な問題をはらみます。《過去にこんな例でご説明をしたことがあります。こちら》

あまり、最先端の流行語は、習得しなくてもな、、、というのが、私の考えです。今日聞いたウエビナー《webinar ネット上で開催される web based seminar の略語》も、不動産のことをまったく知らない方向けの内職講座のような感じで、当然、go out and just do it 《とにかく行動からだよ！》と大いにあおり系。

アメリカ在住者の方に、よく質問されるので、お答えすると、初心者の段階で、こういうことを勉強するくらいなら、週末に、不動産会社の受付のアルバイトでもするところから始めたほうが、より生産的なのじゃないかと思います。

本当に法律遵守で bird dogging で、一回何千ドルも稼げるようになるところまで苦労できるくらいなら、逆に、不動産のライセンスを取ったほうが早いのでは、とはある論者のコメントでありました、、、