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アメリカ不動産 HOME WARRANTYとは何か ホームワランティ保険

不動産を購入する際には、いくつもの保険が必要になります。通常、以下の3つでしょう。

> タイトル・インシュアランス 名義に傷がないことを確保するため。
> 火災等保険 家屋に対する窃盗強盗による損害も通常入ります。地震、テロは特約。
> ホーム・ワランティ保険 通常は基本建築の一部でない家電等の修理保険


今日は、ホーム・ワランティ保険についてご説明をします。日本ではあまり聞かない制度なので、戸惑われることが有るかと思います。

私も、保険業者というわけではないので、話を簡単にするために、大手、アメリカン・ホーム・シールドの説明を下に引用しました。


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アメリカン・ホーム・シールド社見積もりページ下段にある説明から

What is a Home Warranty?
Our home warranty is a service contract that covers the repair or replacement of many of the most frequently occurring breakdowns of home system components and appliances.

ホーム保証制度とは
わが社のホームワランティ保険は、家屋のシステムコンポーネントや家財の故障の際の修理や買い替えを対象とする保険です。


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一般的に、どういう利用が多いかというと、家屋を購入する際に、米国の多くのエリアで、商慣習として、

> 付属の基本家電が、そのまま、付いてくる

ことが一般です。


□ エアコン
□ 給湯器
□ 暖房機
□ 電気暖炉セット
□ ディッシュ・ウオッシャー
□ オーブン
□ 冷蔵庫
□ 電子レンジ
□ キッチン周りやトイレも含めた水道関係


などなど、細かいものはあげていませんが、例です。

比較的高級な物件の場合、プールやサウナも、いわば、家電とは言わないかもしれませんが、コンポーネントやアプライアンスに該当し、作動性が、この保険の対象になります。私のアバウトな理解や過去の利用の経験から書いていますが、正確な保険内容は、リアルタイムで、会社ごとにご確認してください。

評判のいい競合が、フィデリティですので、そちらのサイトから、「スタンダードで対象となるもの」を、コピペしてご案内してみます。

フィデリティのスタンダード・ホーム・ワランティ保険の対象となるものは;

Plumbing System, plumbing stoppages, toilets, sump pump (permanently installed), bathroom whirlpool motor pump, recirculating hot water pump, water heater, heating and ductwork, electrical system, telephone system, central vacuum system, garage door opener, ceiling fans, attic and exhaust fans, smoke detectors, doorbells, dishwasher, range, oven, cook tops, built-in microwave, instant hot water dispenser and trash compactor.

そして、物件を売買する際には、売主が、売主保証として、「1年分のホーム・ワランティ保険」を買ってくれる、それを持って、中古家屋における売主の保証義務は、それ以上は面倒なやり取りはしないで済ませようよ、そういうやり取りが、一般的なのです。

価格帯は、通常、一般的な一戸建てやマンションなら、年間保険料300ドルから500ドルくらいかと思いますが、エリアによって違いがあるのではないかと思いますので、オンラインで、見積もりを取られてみてください。

その意味では、取引の円滑を保証する大切な保険で、面白いなと思うのが、物件の住所やマンションか、一戸建てかなどに応じて、適当にパッケージに入るだけで、保険の実際の見積もりはありません。

必要に応じて、電話して、「あのー、冷蔵庫が壊れて、すぐ来てください」といった感じで利用します。

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画像の説明文
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そうすると、1年分の保険に入っていると、その間は、通常、

> 対象アプライアンスまたはシステムについては、出張料が50ドルで、それ以外は、一回、最大500ドルまで、修理代を、保険会社が持つ

といった感じの契約が出来るのです。

保険会社によって、いくつかの方式で運用されていますが、多くの場合、独自契約の業者を全国に抱え、その指定業者を使用することを要求し、支払い処理を円滑にすることが多いようです。

なので、人の中古家電を一式アバウトに譲り受けるためには、格好の保険であることがお分かりになると思います。また、新しいエリアに引っ越して、「この近所で、家電を直してくれるのって誰かしら?」ということが、まったく分からないような場合は、保険会社のオンラインに、電話できる指定修理業者が掲載されているのですから、便利この上ありません。管理会社をはさまないで、テナントさんを入れている場合、テナントさんから電話があったら、そのリストから差し向け、50ドルを払ってもらい、修理後、50ドルは、その月の家賃から差し引く、といったやり方もできるでしょう。

それに対し、火災・損害保険は、家のストラクチャーなどが、普通の使用に伴ってではない何らかの原因、例えば、火災、例えば泥棒、ひいては地震やテロ、そういった例外的な事態に基づいてロスを生じたときに、使うのです。こちらは、通常、売主が買ってくれるものではなく、日割りで、決済日を境として、購入します。


注意点は、2点。

まず、このホーム・ワランティ、上で述べたように、見積もりにすら来ないような保険です。入りたい人が100%入れます。

つまり、想像するに、あちらは、ぼろ儲けな保険商品なわけです。もしコスト計算をしないと計算が合わないような保険商品であれば、もっと、審査が厳しいでしょう。

なので、1年目に売主に買ってもらうのは、当たり前として、2年目以降、自宅で、周囲で気に入る修理業者が見つかったり、ワランティ保険代を家電買い替えに積み立てる気でいる場合、良心的な管理会社が、そのような保険は不要だといってくれるような場合は、入らないほうが、得である可能性が有るわけです。

上に述べたように、エアコンが壊れても、保険で出る額は、上限が決まっているわけで《通常は、アイテムごとの上限と1年ごとの上限が両方決まっている》、経年使用に伴う定型的買い替えをしていくのに利用して、経済的にメリットがあるわけではありません。(もしそうなら、保険会社はこれほど審査がゆるいはずないです。)

また、二点目として、入る際にも、毎年、別の会社に入りなおす必要があります。日本の常識と異なり、ロイヤルティプログラム、つまり、ご贔屓様に対し、誠実を尽くすという考え方がありません。毎年自動更新すると、

「こいつ、馬鹿なんじゃ?」

と判断し、毎年、保険料が、自動的に値上がりします。日本で言うと、新聞の勧誘に応じ、半年後毎に、違う新聞を取らないと、勧誘商品分を損する、そんなイメージでしょうか(笑)。


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