2011年11月中旬に日本から中国へ転居することになりました
アメリカ不動産投資家の中山道子です。
このブログは、2007年から展開してきており、私は、東京に居住しながら、2003年くらいから、投資家活動に従事しはじめました。この間にも米国居住時期もあり、紆余曲折を経て、現在も東京在住なのですが、2011年11月中旬に、中国への転居が決まりましたので、寂しいですが、こちらで、ご報告させていただきます。
今後の日本の住所連絡先は、このブログの特商法表示通りとなっており、ブログや物件紹介も、続けます。来年以降も、6月恒例となりました対デトロイト不動産投資視察ツアーや秋のオーナー会、それらに加えてのセミナーなど、定期的に、ご挨拶に伺える予定です。現在、1年のカリキュラムでスカイプで投資家コーチングも行っており、これや英語塾も、スカイプで、引き続き、行わせていただく予定です。
転居前に、10月、11月とイベントや視察旅行が続きます。その後、来年初夏までは、あまりご挨拶の機会がないかと思いますので、ご相談がある方などは、よろしければ、この機会に、ぜひ、東京、大阪でのイベント、セミナーの機会にご挨拶させていただければ幸いです。
10月21日金ランチ/個別相談可能(要お問合せ)
10月21日金夜一般の方向けの東京懇親会
10月22日土一般の方向け対デトロイト投資セミナーin東京
10月22日土夕刻対デトロイト投資オーナー会&懇親会in東京
10月23日ランチin大阪
10月23日午後対デトロイト不動産投資セミナーin大阪
10月23日夕刻大阪デトロイト投資オーナー会&懇親会
10月24日午前中in大阪/個別相談可能(要お問い合わせ)
いずれも、リンクから、詳細をご確認ください。オーナー会とその懇親会は、当社物件のご購入をされている対デトロイト不動産投資オーナー様のみのプライベートなイベントで、一般の方は、ご遠慮いただいております。
また、その以外の意味では、「これまでと同じ」ように、おつきあい願えれば幸いです。
転出理由ですが、前から思っていたことなのですが、まだまだ国内バブルが続く中国で、リアルな高成長をみてみたいという気持ちが、今年、大変強くなるに至りました。
私には、小学1年生の子供がいるのですが、子供の教育を考えても、そろそろ、守ってやらなければならない幼児期を脱し、多少鍛えることができる成長期にも入り、私自身がそうだったように、海外生活から学ぶことに、大きな意味がある時期に入りました。
私が居住している東京はすばらしいところですが、この3月の震災後、福島のみならず、関東自体の放射能レベルについても、不安を感じるところもあり、また、全体動向を見守ってきたこの半年間、政府や東電、大手メディア対応には、失望することばかりでした。特に、福島の方々への対応を見たり、また、今後、東京都がさらにがれき受け入れを打ち出したといった方向性を考えると、「日本、東京の居住環境は、これまでと変わってしまったのだな」と、思わざるを得なくなりました。
私の考え方に反対の方もおいでかもしれません。また、類似の不安を抱えながらも、お仕事やご家族の事情などの関係で、「今いるところを離れられない」と苦悩されている方もおいでかと思います。私も、国や同胞を憂う気持ちがある反面、現状をよくする力もなくの敗退宣言で、忸怩たる思いもありますが、卑近な自らの生活レベルで思えば、10年前に、「引退後=老後」のために開始した不動産投資が、逆に、「通常の生活からのリタイア」を可能ならしめてくれたわけで、その意味では、子供を育てる生活を中心にするために、こうしたライフスタイルを選んだことは、よかったと思っております。
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転出先中国は、山東省青島市という小さめの国際都市を選びました。外国人フレンドリーな都市の中で、比較的空気がきれいだということを一番に考え、その中で、気候が過ごしやすく、北京や東京、上海、香港と要所へのアクセスも、便利なためです。
現地は、外国資本の投資を歓迎するため、近年、各種教育機関は大変充実してきており、我が子は、この前の視察で、3つのインターを受験し、おかげさまで、いずれも入学許可が出ましたが、結局、「中国人の方向けのインターナショナルスクール」というところに、決めました。教育についての私の考え方について、よく、ご質問を受けるので、今度の子供の学校について、多少ご紹介します。
ここは、幼稚園から高校までの一貫制で、中国の教師陣と、米国の教師陣が同数、在籍し、18人という少人数クラス編制で、中国と米国のカリキュラムを両方履修。高校卒業時には、米国高校履修と中国の高校履修資格が両方とれるシステムになっており、このようなカリキュラムは、現在、中国でも、全土で5校程度だそうです。授業の編成は、米国の教科書と中国の教科書を交互に使うとはいうものの、教育理念は、現在のアメリカ式で、基本も、皆が先生の方を一方的に見ながらノートを取るスクール形式ではなく、少人数でそれぞれ向き合ったりするスタイルで、臨機応変に、授業をしていました。
ここなら、子供のために、今後の二大大国、中国と米国を、両方見聞させてやりたいという親の気持ちを満足させてくれますし、また、他方では、現在でも中国では主流であると聞く古典的な詰め込み教育というより、よくもわるくも本人のあり方を尊重することを基本にする少人数制で、日本や中国の一般的な教室で可能であるより、インターアクティブな姿勢で学べるのも、我が家のニーズにマッチしているように思い、よいところにご縁ができたと、感謝の一念です。
子供も、この夏の2ヶ月の米国生活や青島での学校訪問を経て、英語や中国語を学んで生活していく覚悟を決め、現在、本人なりに、英語学習にいそしんでおります。こうして経験値をつけていくことで、子供がしっかりしてくるのが目に見えてわかるようになりました。最近は、家庭内でも英語を会話に取り入れるようにしています。
ちなみに、この学校のほかにも、現地には、公営で、「外国人誘致」のため、大学級のハコ(建物や敷地)を持っているインターなどもあり、そちらも、「教育内容については、出資者である政府の指示は受けず、アメリカ式にやっています」ということで、大変よい学校でした。(当家では、中国語の比重が低いのと、外国人ばかりだと、お互い、引っ越しばかりで親しくなれないので、ご遠慮することにしました)
今回リサーチしましたように、中規模都市における、教育の急激な多様化の動向一つとっても、政治体制はそれとして、実利を大切に、最新の国際需要を的確にキャッチしようとどん欲に動く中国の奥深さも感じました。こういう中、対比させると、世界的なポジショニングがうまいとは言えない日本は、「ナンバーワン」の時期に、もっとやっておけることがあったのに、その機は逸してしまったんだろうなあと、残念な気持ちにもなります。
現地では、私自身も、中国語や中国文化など、子供と一緒に勉強するつもりです。「あなたならアメリカに行くかと思ったけれど」と皆さんに言われましたが、当面の米国は、経済的には手詰まり不況が続く反面、生活費は割高ですし、特に、時期的に居住を目指すタイミングではないと判断しました。私の子供にとっては確かに、もう一つの母国となるのですが、、、
子供が成人する今後の米国は、最新トレンドを追求し続ける一級国であり続けるでしょうが、反面、平均的な人間にとっては、ますます環境や競争は厳しくなるのではないかと想像しています。子供の時代には、「日本ブランド」は、全く意味がなくなるでしょう。私自身は、「日米」だけでこれまで食ってきましたが、我が子には、むしろ、「(日本をその一部とするところの)中国をはじめとするアジア文化圏を知っている」と言わせてあげられるようになりたいと思っています。
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以上、長くなりましたが、個人的なご報告です。異論もあるかもしれませんが、「自分はたまたまプライベートでは、今、こう考えております」というお話にすぎませんので、私のブログは、今後も、対米不動産投資の有益情報源としてのみ、引き続き、お引き立ていただければ幸いです。
ちなみに、最後となりましたが、現在、ご相談案件の数も多く、一般の方の情報提供に裂くための時間が減っており、ブログ更新がそれほど頻繁でないことを残念にも思っていますが、今後も時間を見つけて、活動は続けていきますので、引き続き、よろしくお願いします。
一般の方向けの情報提供のために使う時間には、自ずと制約があるため、私の気持ちとしては、現在は、懇親会やセミナーにご出席してくださるなど、リアルにご挨拶できる方々、さらには、個別コンサルのご相談の方を優先させていただいておりますので、あわせて、ご了承いただければ幸いです。
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私が代表を務めてきました対アフリカ女性医療支援団体ハムリンフィスチュラジャパンは、理事会の結果、私が代表を続ける、しかし、活動は、縮小し、継続することとなりました。役員の一人だった鈴木なおみさんを津波で失い、私のプライベートもこうした状況ですが、可能なことを続けていきたいと思います。東日本大震災方面被害の方には、今後も、このブログを通じて、何らかの寄付支援活動が出来たらと思っております。