1週間、10日で、1,000万単位の資金を動かしていくわけ
ミシガンのほうで、11万5,000ドルの投資案件の打診があり、その話は、この前、「年末最後の投資案件」ということで、取り上げました。
この案件は、以下のめまぐるしいスケジュールで進んでいたのですが、、、
2014年12月30日 案件が私にメールされ、同日処理。1月9日決済予定とのこと。
2014年12月30日 投資相談を頂戴していたお客様に決済日をあわせ、ご案内
2014年12月31日 お客様から、投資可能とのご通知を頂き、借用書等の作成手配
2015年1月9日 弁護士から書類が到着、月曜日12日決済との告知、お客様送金
このように、こうした案件は、「至急」ということで来ることが多いです。なので、資金を多少寝かせながら、話が来たら、さっと乗るというイメージでいただけるとありがたいです。
それぞれに、急を要する事情があります。この案件を例に取ると、
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融資希望者は、不動産修理転売業。
こうした職業は、銀行には信用が築けないので、たぶん、銀行融資が出ないことは、わかっていたでしょう。でも、なんといっても職業柄、掘り出し物を買うのに慣れている方ですから、結構いい話でないと、自宅を買わないつもりで、いろいろな買い付け証明をだし、受け入れられたら、物件を買うための資金繰りの手配をしようという気持ちだったのではないかと想像します。
日本でもそうですが、いい案件には人が群がりますから、5件、10件と買い付け証明を出していっても、気に入る物件が好きに契約できるわけではないので。
そして、ある日、「OK」の返事が。
そこから、この融資希望者は、いろいろなところに資金繰りの照会をかけ、最終的に、当方に、白羽の矢が立ったというわけ。
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こちらはこちらで審査があり、この案件の場合は、「今居住している自宅」と、「購入しようとしている物件」の鑑定を、両方、「当方の指示する鑑定士に費用を払い、行う」事がそのひとつの前提条件でした。
鑑定書が届くのに、4、5日かかるわけで、鑑定書をはじめ、いくつかの書類やらを見てから、決定を下します。
その際に、当方の最終条件をあちらが飲む必要もあり、、、
私の手元に、大体の資料がそろって、話が持ち込まれる段階にいたるまでには、決済まで、10日くらいしかない、ということで、12月30日に来た案件が、「来月9日に資金が必要ですが、それでOKな方をお願いします」ということになるわけです。
今回の融資を決定してくださった私のお客様も、効率のいい方で、ご資金枠は伺っていたので、お願いした案件ですが、年末でご旅行中だったのにもかかわらず、私のご相談に対し、1日以内に、大晦日に、ご夫婦でのご決断の結果が返ってきました。
また、1月9日に、投資家様名義での借用書や抵当権の草稿をお届けした段階で、すぐ1時間で、銀行への手配をしてくださいました。
不動産関係者は、土日も働きますが、弁護士は、だらだら。年末年始と、こちらは、平常営業だったのに、弁護士のほうは、書類を作るのに、1週間以上係り、しかも、重要部分に間違いがあるというお粗末さ。これはさすがに、私の指摘に対し、1日で訂正してきましたが。
実は、1月12日はということで、成人の日の振り替えで、日本の銀行はお休み。
金曜日に手配をしても、米国への着金は、日本時間13日火曜日ということで、お客様は、この週は、いつ書類が上がってきてもいいようにということで、毎日、事前にタイミングを考えてしてくださっていたのだと思います。書類に間違いがあったわけですが、見切りで私に訂正の手配をご信任くださり、その場で送金手配をしてくださいました。
ということで、ご案内からわずか2週間で、11万5,000ドル、今の為替で言うと、1,350万もの大金を動かしていただきました。大体、こういうスピード感が一般的で、こうした案件に伴う段取りに協力してくださる投資家の皆様には、毎回、大変感謝しております。
しかし、実は、この案件には、「その後」の顛末記があります。まったく違うイシューなので、また、別の記事を書こうと思います。
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