デトロイト紹介物件に関して、ご質問が
お客様から、ご質問がありましたので、ご紹介します。
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ご紹介いただいた物件の付近を探してみたのですが、
近くに1万ドルを切る物件がたくさん売られているようです。
銀行所有のものが多いので差押えの物件かとは思いますが、
値段の安さに驚きます。
普通に考えたらものすごく安いと思うのですが、この値段には
どんな理由があるのでしょうか?
家主が居座っていて退去にお金と時間がかかるとか
そういうことでしょうか。
よろしくお願いします。
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デトロイトというのは、競売案件で、全米トップ10にランキングする都市で、日経新聞でも、たびたび取り上げられていると思います。ご紹介はこちらから。
2008年に向けても、下がるという予測が。こちらから。
別段すべてが悪いとも思っていません。一時は、全米トップ10に常駐する都市規模で、今も、11位だそうです。こちらから。
さて、例えば、realtor.comで、デトロイトを探せば、物件は、1ドルから出てきます。
さすがに、1ドルのものは、写真を見るからに、「火事で焼けてしまったものじゃない」と言った感じが多いですが、500ドルのもの、1,000ドルのもの、3,000ドルのもの、、、、位になってくると、一見、きれいに見えるものも、、、
たまたま、今日したサーチでは、この物件が一番安かったですね。
このお客様にも、以下のようにお答えしました。
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デトロイトはそういうエリアで、1万ドルを下回っているのは、大体、Bank REO【銀行の在庫】などです。いずれも、当然、現状ママ案件で、1ドルからあります。ミシガンの場合は、REOは、抵当権(税金滞納)がそのままついていて、しかも、要修理なので、こういう物件を買い、修理してもらい、さらに、抵当権をクリアしてもらったものを私たちが貰い受けるので、値段がだいぶ高くなっているわけです。
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堅実投資の要は、支出額のコントロール。
こうしたREO物件【Bank Owned Real Estateの略】は、経験豊富な現地の専業投資家には、よい投資法ですが、初級の遠距離副業投資家には、適当とはいえません。
ちなみに、例えば、カルフォルニアとか、ネバダなどのREO物件は、抵当権などは銀行がクリアし、名義も瑕疵ない形で継承できるようです。エリアによるんですね。考えてみれば、3,000ドルで売却する物件について、前のオーナーが滞納し、利息分もついてしまって、2,000ドルといった額になってしまった水道料金などを、処分しようと思っている銀行側が負担する立場にはないことは、ご理解いただけるかと思います。
ところで、話は変わりますが、この前、一度、知らない方から、「中山のブログでデトロイトに開眼したが、中山の紹介を受けるより、よそのほうが安いので、そっちを買おうと思う。その家の住所はこれだが、どう思うか?」というお問い合わせを受けたことがあります。(━_━)ゝ
以上のような点をはじめとして、あらゆるレベルで、いろいろなところをチェックしないといけないので、細かく調べてみないと、本当に、評価できないんです。
当方で、由来を調べたり、当方で内見に立ち入るわけではない、よその物件について、生半に意見を言っても、責任は取れません。ですので、そういうご相談については、お答えは、できないのです。ご了承ください、、、【大汗】
自ら、投資家として、自分の力だけで、やって見られたい場合は、投資する額の倍くらいの予備金を準備し、うまくいかなければ、現金購入の場合であれば、初期投資額を全額損切りするくらいまでを、失敗の場合の最大のめどとする感じかなと思います。
すでにエントリーしてしまった方の相談も良く受けますが、はっきり言って、その段階では、お手伝いできません。
特に、この質問をされてきた方のような、不動産未経験者様には、デトロイトへの単独進出は、お勧めできません。カルフォルニアなどの投資家などで、アメリカ人自体も、ひどい目に会っている人に良くあいます。
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