資金2,000万でリタイヤするためにできること? それは、引越しだ! その1
中国在住の対米不動産投資家中山道子です。中国には、3年滞在しましたが、賃貸契約切り替えをきっかけに、引越しをしました。今年、思うところがあって、「生活費200万」という目標を掲げました。それを実現するために、行ったこの引越しの顛末を、ご紹介します。
事の発端は、子供の学校の引越し。3年前、こちらに来たときも、子供の学校の目の前に物件を借りましたが、さすが中国、何事も、動きが早く、我が校は、なんと、2度の引越しを経て、現在の体制に落ち着きます。
エリアは、「新興住宅地」。3年前は、「不便なんじゃ?」と思っていたところですが、この3年ですっかり様変わりし、新興中産階級が、雨後のたけのこのように登場するマンションをばんばん買うエリアとあいなりました。
魅力のひとつは、安さ。
市街地の私のマンションは、155平方と広いということはありますが、今の相場だと、日本円で5,000万円に手が届かんとする高級マンション。
それに対し、こちらは、大体80平方くらいのこぎれいな新築マンションが、まだまだ、1,600万くらいで買えてしまうのです。
もちろん、賃料にも違いは出ます。
私たちが3年間居住したマンションは、賃料が現地価格で年間5万5,000元、今の相場だと、月額8万8,000円を超えます。(中国には、固定資産税などがまだないこともあり、大家さんのリターンは、基本、キャピタル・ゲイン志向なようです。)
それに対し、今度、新しく引っ越したマンションは、なんと、84平方で、年間賃料2万1,000元。月額で、お家賃は、ズバリ、3万4,000円と相成りました。ちなみに、これ、最近は、為替換算するごとに、「値上がり」していますね。2014年11月現在、日本円は、どこまで、下がるんでしょうか。。。
新居の間取りは、下のような感じ。日本基準で、84平方といえば、堂々としたもののはずですが、料理好きの私にとってはキッチンが、小さすぎ、全般、仕様も不満は、残りますが、、、
プラス・ポイントは、学校に近く、子供の友達がたくさん住んでいる他にも、たくさんあります。
■ 価格!
■ まだ築浅できれいな高層マンション
■ マンション全体の管理や防犯体制万全
■ 床下暖房
日本でも、最近、3万のマンションはあるでしょうが、さすがに、これだけのバリュー感は、無理でしょう。
敷地内、堂々としたもの。実際、市価5,000万円だった前のマンションのあったところの敷地より、新しく、立派です。《前住んでいた物件紹介はこちらから》
米国同様、構内に入るためにはカード・キーが必要で、自分の建物に入るためにも同様なので、敷地内の他の棟には入れないなど、セキュリティ対策もしっかり。
掃除の人が朝からたくさんがんばっているためか、ごみなども散らかっていません。私の感覚からいったら安いのですが、この物件に入居できる人(殆どは購入者層)は、それでも、意識や所得がそれなりに高いランクの方々なようです。
向かいのマンションも、調べましたが、建物のつくりなどはあまり変わらないのに、敷地内エントリー自由で、中に入ると、せっかくの素敵な共有エリアに、ところかまわず大々的に洗濯物を干したりする「不届き者」がたくさんいました。賃料は、あちらのほうがやはり安かったです。
実は、冒頭に述べたように、この引越しをするにあたっては、自己目標を立てました。それが、
生活費を200万で抑えよう
というもの。
この国の一般的な給与体系からすると、失笑を買うような”目標”ではあるのですが、上を見るとキリがない国ですし、外国人、中国人含め、子供の周辺は、名門公立、私立やインターに通うお友達ばかりで、「私の周辺では、このレベルの縮小生活は、誰もしていない」と断言できますので、その意味では、「意味あるゴール」と自己認識しています。
生活設計というのは、やはり、予算というものを立ててみて何ぼですね。
記事が長くなりましたので、後編で、具体的な数字をご紹介します。
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