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資金2,000万でリタイヤするためにできること?  それは、引越しだ! その2

この記事は、こちらの記事の続き、中編です。


さて、今回、生活費の目標を200万と立てた私、いろいろ計算して、以下のような内訳となりました。

これまでの大体の年間支出内訳


■ 私立学校の国際部 学費 5万7,000元
■ バス代 5,000元
■ 家庭教師代 大体3万元
■ 家賃 5万7,000元
■ 生活費 6万元


〆て年間、実に、20万元もかかっていました。

計算が狂ったところや甘かったところはあって、最初は学校が歩いていける場所だったのに、それがバスに乗っていく場所に移ってしまったところ、転居してきた時には、家庭教師代の年間総額まで、認識していなかったこと。さらに、中国にいると、春休み、夏休み、どうしても、米国や日本に帰りたいので、その旅費をいかに捻出するかという問題に、きちんと取り組まないといけないこと、、、

私自身が両親の海外勤務で現地の学校に編入したときは、英語だけを勉強すればよく、また欧米の学校は、低学年は簡単ですから、家庭教師なんか、ほとんど必要がなかったのですが、子供は、中国語と英語を両方学ばせることになり、英語は私が教えましたが、結局、中国に引っ越してから、これまでの3年間、ほぼ毎日のように、中国人の家庭教師が必要でした。これは、中国の小学校の勉強に対する姿勢もありますし、また、二つの言語を同時に学ばせたことや、さらには、子供の年齢や個性にもよるものなのでしょう。時給で考えると、たいした額ではないのですが、計算してみると、ぎょっとするような額の支払いを、3年間、強いられました。

それでも、当初は、それなりに計算してこちらに来たつもりでした。

2011年時の為替に基づくと、これだけの生活をしても、生活費は、250万円のイメージ。私も甘さが抜けず、「子供を私立に行かせ、家庭教師が毎日来るような環境で、250万円で生活ができているのだから、うまくやったんだ」と自分に言い聞かせていたわけです。事実、東京で、保育園や公立に行かせていたときより、生活費は、総合的には、当初は、下がったのです。

しかし、そんな甘さにつけ込むように、元がどんどん値上がりします。

今、日本円換算すると、20万元は、実に、400万円、日本円ベースで中国に生活する方は、3年で、生活費が倍近くになった計算です。

私自身の収入ベースは米ドルですが、学費まで丸抱えの駐在族ではなく、単なる親子留学。この問題に対応するため、いくつもの手を打ちました。


我が家のとったインフレ対策の数々


■ 子供は同じ学校の一般部に転校させた
■ 4年目に入り、家庭教師が要らなくなった
■ 最後に、今回の引越し


多少ご説明しますと、去年までは、子供は、いわゆるインターに準じる私立の国際部で、中国語と英語の授業を半々で受けるスタイルでした。英語の授業のレベルは高く、シンガポールの有名な英語教材を使い、すべてアメリカ人のネイティブの先生が行いますので、カリキュラム自体は、まあ悪くないものだと感じました。米国でも、実はこういうイマージョン教育がはやっていて、俳優トム・クルーズのお嬢さんスーリちゃんも、我が校の国際部と似たプログラム、同じ教科書で学んでいるとか。。。《トム・クルーズとケイティ・ホームズの娘スーリちゃん、NYの学校で中国語を勉強》《あのセレブの娘も通うエリート養成校の“学費”は?

しかし、最初の2年間でわかったことがありました。私の周辺では、実際には、子供の同級生たちは、中国語はOKなのですが、このシンガポールの英語の教科書のレベルには、毛頭ついていけていないのです。

この間、我が家では英語に切り替えたため、子供は、「英語の授業がつまらない」といいだすようになりました。いくら、ネイティブのアメリカ人の先生が努力しても、英語非ネイティブの子供たちだけのクラスだと、教科書の内容を前提にしたクラス展開をできるレベルには、ぜんぜんならないのです。

同じように、中国語に割く時間は、一般の中国のお子さんの半分なわけで、こちらも、期待値が低いので、うちの子も、中国語の会話は、うまくなったものの、いつまでたっても、やはり、中途半端でした。

これは、いまどきのイマージョン教育全般の盲点だと思います。

親は、自分自身がそういう環境で育った経験がないため、学校に大金を払うと、子供が、自動的にバイリンガルになると思い込んでいるわけですが、実は、多語学教育は、学校で教わるだけでは、時間数が圧倒的に足りなく、こういう教育が成功するためには、家庭で、相当な勉強量(結局、親または家庭教師)が補足的に必要になるのです。

《参考:微妙なインターナショナル・スクール教育に怒るパパ友

こういう状況を目の当たりにして、思い切って、

「中国にいる間は、もともとの目的である中国語の勉強を最優先させる」

ことを決断し、同じ学校の「一般中国人生徒向けの国内普通部」に転部させたのが、去年の秋。以上の経緯があっての話なので、お金が理由で、決めたこととまではいいませんが、当然、ここで、学費も減らすことができたわけです。

最初は、中国語も算数も、授業のレベルが高くなり、子供は、再度、苦戦を強いられましたが、よそのお子さんが苦労する英語については、こっちは、勉強時間は、実質ゼロですから、逆に、その時間差をキャッチアップに使えました。

そして、それから1年たって、今ようやく、「クラス内で、標準的な学力レベル」にまで到達する事ができました。ちなみに、子供の学校は、別に進学校ではなく、いわば、「リベラルで欧米式の校風」が自慢の新興プチ中産階級向けの学校。ぶっちゃけ、普通の中国人の生徒さんにとっては、小学校はともかく、高校部に在籍して、中国国内の有名大学を目標にできるレベルの学校ではありません。しかし、そもそも、中国の公定教科書のレベルは、どの教科をとっても高いですし、先生方はフォローが丁寧。大まかな教育理念は欧米的な考え方に近いので、外国人の私も、小学校レベルの教育としては、子供の学校に、大変満足、感謝しています。


IMG_7310_R.JPGIMG_7292_R.JPGIMG_7311_R.JPGこの前のハロウイーンでは、学校を挙げてのチャリティー・リサイクル市場が校庭に登場!

このような経過を経て、4年生になったとき、憑き物が取れるように、ふっと家庭教師も不要になりました。これには、本当に、助かりました!この3年、子供も、大変な努力をしてきました。とにかく褒めてやりたいと思います。

その結果、中国4年目の我が家は、引越しを最終チャプターとして、「家計200万円計画」が、無事、(多かれ少なかれ)実現できたというわけです!


2014年秋からの新しい生活設計


■ 家賃2万1,000元
■ 学費3万元プラス雑費1,000元
■ 生活費6万元

〆て11万2,000元。2011年当初の「生活費20万元」時代と比べると、実に、8万8,000元、当初予算の40%以上がカットできる計算。今の為替だと、170万円もの大金です。

年間予算が、12万元以下になっても、今は、日本円に換算すると、年間、220万。この為替の乱気流のせいで、それでも、200万より足が出ますが、ドル換算なら、1万8,300ドルです!


IMG_7544_R.JPG

新しい家に引っ越して、最初にやったのが、親子で、自転車を買うこと。これまで、年間5,000元、今の為替計算で、10万円の高負担だったバス通学とは、もう「おさらば」です。今、私が行き帰り送り迎えしながらの自転車通学生活が実現し、わが子は、クラスの他のお子さんたちにもうらやましがられて、日々、有頂天です。

さて、最後に、「この引越しの経費」と、「資金2,000万でリタイア?」というタイトルのご説明をしたいと思います。

後編3はこちらから

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