レアルター(realtor)-不動産の営業さん
日本語で、不動産屋さんといえば、営業の人や、オーナーの人も含めることが多いと思います。
英語では、不動産の営業さんは、「レアルター」。
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でも日米では、このふたつ、根本的に状況が違います。
どこが違うかと言うと、アメリカでは、レアルターというのは、自営業なんです。
たとえば日本で、「住友不動産で営業やってます」なんていうと、出来高給の比率が高そうではありますが、それでも、つまりはサラリーマン。上には部長なんかもいたりします。
それに対し、アメリカでは、レアルティー(realty)、つまり、不動産屋さんと言うのは、すべて、ブローカー業(brockerage)です。レアルター(営業さん)が所属する場所を提供はしますが、気持ち的には、「出入りの業者さんを監督統括する」くらいなんですね。
レアルターが、
「私は、REMAXで働いています」
「私は、CENTURY21でやってきました」
と言っても、これは、単に、リーマックス、センチュリー21というフランチャイズの何々拠点(ブローカー)でデスクを置いている、と言う意味しかないんです!!
不動産屋さんというのは、アメリカでは、女性が多いですが、それは、
学歴や職歴を問わないが、高い売り上げが見込める
ほか、
時間が自由
だからです。
だって、自営なんだもん。
ブローカーは、レアルターが好きに出入りしても、規則を守っているかぎり、何も言いません。売り上げが立たなくても、最低限の名貸し代というか、デスク代の賃料分を払ってもらえれば、平日の昼間に子供の学校のお迎えなどしていても、「どうぞ」となるのです。
もちろん、売り上げが上がっている人は、単に遊んでいることはしませんし、また、ブローカーも、シェアできるコミッションが高くなりますから、大切にされますが。
ですが、このため、難しいですが、レアルターは、
人本意
でやらないと、「有名な会社の名刺を持っていた」なんて、あまり、意味を持たなかったことに、気が付くでしょう。
そして、レアルター自身の立場としても、「売り上げに直結しない行動は、できない」ことを肝に銘じましょう。
たとえば、
物件をようやくひとつ買いました。賃貸するための手配や管理のこと、税金のことなど、クロージングの後に、レアルターに伝言を残しても、バックしてくれない
ということがあったとします。
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酷いようですが、「仕方がないことなんだ」と認識しましょう。だって、あなたは、「次の物件を買うから、また見るのを付き合ってくれ」という電話をしているわけじゃないんですから。レアルターは、報酬はクロージングのときもらってしまっています。
上の電話に返事をするのに仕事時間を使っても、ブローカーに支払わなければいけないデスク代、パソコンやらシステム使用料等は出てきません。彼ら、彼女たちは、生活費を稼ぐため、必死に駆け回っているのですね、、、
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