アメリカの連邦統計局の累計資料です。
コピペだと少しわかりにくいので、リンクも掲載します。1960年からのアメリカの「市場に出ている一戸建て(single family home, SFH)の中央値」です。
日本の統計では、平均値(average)を使うほうが多いと思いますが、米国では、「データを、小さいほうから大きいほうへと並べたときに、ちょうど、両側から中央にあった数字」であるMEDIANを、代表的な統計では、多く使いますので、データ内容のみならず、データ処理的にも、興味深い例です。
MEDIANの例は、たとえば、こんなもの。
「200、400、600、1、000、2、000」
という数字があるとします。5人の人の年収だとしてもいいでしょう。
平均(AVERAGE)年収は、4,200万÷5で、840万になります。
これに対し、中央値は、600万になるのです。200万、400万の人にとっては、「周囲は、全員、840万稼いでいるぞ」といわれると、ぎょっとしますが、実は、840万以上稼いでいる人は、5人に2人。それに対し、600万は、多少、自分からの距離が近くなりますね。この例では、たいした実感は、ないかもしれませんが、データの数字の数が多くなる場合は、両極端を排する機能が、平均値を出す場合より、より高まることになっています。
ということで、どんなデータかというと、「そのとき、市場で、売り買いされていた物件の中央値」を歴史的に並べたもの。また、次に述べますが、インフレ率調整(inflation adjusted)も加味されています。